top of page

白倉集落のこえ

​食べ手の皆さんのことを知りたい。作り手の私たちのことを知って欲しい。食べてくれる人の顔を思い浮かべながら作物を作りたい。そんな気持ちが、このサイトを作るきっかけになりました。つながってくださることを楽しみにしています。

稲穂を片手にインタビューを受ける江口逸雄さん

江口 逸雄

​〈71歳〉

​お米作りをしていて嬉しかったことは

 一年うちで秋の収穫時期を迎えて、あ~今年はいい稲ができたな~と稲穂を見て感激、感動するということだね。毎年毎年、気候条件が違う中で天と水に恵まれた時にはおいしいお米ができたときは感動ですね。あとは毎年行われていて、今年で10回目を迎える農協の収穫祭のグランプリで開催二年目に4位に選ばれた時はうれしかったです。

 

おいしいコメのできる理由は

 ほんのわずかだけどこの集落は土が場所場所で違うんだな。土質に合った作物を作るという技術が皆に身についている事です。私なんかは毎年田んぼと話し合いしながら作物を作っているかんじですね。

 その他にも湧水が湧いていたりと地域の立地条件が恵まれていることがおおきんじゃないのかなと思いますね。色んな理由があるけども生産者である私が自信を持っていることが何よりもお米がおいしい理由じゃないかなと思うね

一番苦労したことは

 田んぼが点々と存在しているためにそれを見回りするわけ、水を回し田んぼに常に水が必要か不必要かを稲と相談し、田んぼの硬さと相談し、水が必要なら白倉の湧水を入れるし、そういったことを判断することだね。いま私たちは棚田でお米を作っているけど、棚田での労力は平坦な場所でたんぼをやるよりも5倍近くの労力がかかるんで大変ですね。

 

白倉の魅力は

春の芽吹いた頃春の香り漂う空気のおいしさだね。これを思うと冬の豪雪を忘れてしまうね。若い頃東京から帰ってきて雪が残る中でも風が流れて芽吹きのにおいを感じると帰ってきたな~って感じてたね。人も白倉の魅力だね。皆和気あいあいで仲良く助け合っているし、だけども、たまには田んぼのことで喧嘩もしたり、時間を忘れて夜遅くまでみんなで話し合う事もあるし、みんなでフォローしながら田んぼの苦労話をしたりするのが楽しいね。

bottom of page