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白倉集落のこえ

​食べ手の皆さんのことを知りたい。作り手の私たちのことを知って欲しい。食べてくれる人の顔を思い浮かべながら作物を作りたい。そんな気持ちが、このサイトを作るきっかけになりました。つながってくださることを楽しみにしています。

集落で米作りをしている片桐保宏さん

​片桐 保宏

​〈58歳〉

コメ作りでこだわっているところは

 コメ作りは子供のころから親父の手伝いをしていて、10年くらい前から本格的なコメ作りを始めたんだよね。10年といってもここじゃまだまだ駆け出しみたいなもんで、農協とか集落のみなさんから肥料設計なんかを教わりながらやってたんだよね。それで、土づくりや水の管理をしっかりしないとおいしいお米は取れないってことを学んだんだ。だから土地に合った肥料をあげるとか水の管理っていうのはこだわりを持ってやっているかな。自分の田んぼはいろいろなところに点々とあるから、その土地それぞれの土壌にあった肥料をあげないといけないんだ。

白倉のお米が美味しい理由は

 白倉の棚田は川から水をポンプアップして使えないから、湧水とか、溜め池に溜めた雨水や雪解け水を効率よく使って行かないと水がなくなってしまったりするんだ。特に、雪解け水が少なくなってくる夏は水の管理が難しいんだ。夏の雷をともなった雨は電気分解された窒素分を含んでいて、一雨ごとに稲の色が青くなってくれるから嬉しいんだけど、降りすぎると田んぼの土が柔らかくなりすぎるんだよね。土が柔らかくなると稲刈りの時に機械が入れなくて大変になるから水の管理はほんとに大事だね。天水だけを使ったコメ作りは大変だけど、天水だけを使っていることがおいしいお米につながると思うと頑張れるよ。

品質管理で気をつけていることは

栽培記録カードを毎年提出しているんですよ。いつ田植えをしていつ草刈していつ肥料をくれていつ収穫するなどを記録して提出する。そこを組合にチェックしてもらって...おいしいお米を作るため、きちんとしたお米を作るため、しっかりとやっているんだ。そうするからこそおいしい米になるんだろうと思う。

​生産者からの直売を行おうとしたのはなぜ

我々生産者の苦労、組合の苦労があって魚沼産こしひかりには良い値段は付くのだけど、そのお米を出荷するときに生産者は市場価格の半分以下の値段で売ることになる。倉庫や流通、小売りでの経費がかかるからやむを得ないことだという事はわかる。でも、インターネットを使った販売などは、そういった意味では生産者、消費者双方の利益に繋がることだと考えて期待しているんだ。

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